シードンどうぶつ記

アタマは老年! ココロは中年! キブンは少年!(SSブログから引っ越して来ました)

老人とコロナの海(2)〜秘密の末路

《リード》
老人の目に狂いがなければ、名古屋から極めて悪いニュース。
 
《本文》
 名古屋で、70代女性が、新型コロナウイルスによる新型肺炎重篤な状態(個室で人工呼吸器挿入)に陥っているという報道である。
 どこが「極めて悪い」かというと、現在の日本の医療体制の暗い洞窟のような未来を指し示しているように思えるからだ。
 この女性には海外渡航歴は確認されていず、他の感染者との接触疑いもなかったが、2月23日に発熱や嘔吐おうとを訴え、名古屋市南部の病院(313床)救急搬送された。当初、肺炎球菌による肺炎と診断され、一般病棟の4人部屋に入院していたが、28日に症状が急変。病院は29日未明に市へ連絡し、遺伝子検査で新型ウイルス陽性が判明したという。そして病院は、その病棟で勤務していた医師や看護師ら常勤職員40人の2週間の自宅待機を決定した。*

 国が、PCR検査を出し惜しみして、保健所経由を条件とし、容易には検査を認めない高いハードルを設けているために、病院は疑わしいケースの検査申請をギリギリまで我慢せざるをえず、結果、医療に破綻に至る実例と言えよう。
 現在の国の体制が、治療の遅ればかりか、医療崩壊を招くということを示す事例なのである。

 国及び厚生労働省の秘密主義が、日本を窮地に追いやろうとしている。オリンピックを睨んでの、言わば「見栄」のために日本全体がピンチを迎えている。

 一刻も早い改善を望む。
 秘密主義を排し、PCR検査を医師の判断で速やかに行なえるようにすべきである。
 同時に、専門家を自任する人々も、「コロナの海を甘くみてはいけない」と改めて肝に銘じなくてはなるまい。

 この患者の快復を祈る。 

* 中日新聞2020年3月1日朝刊記事より